わがまま姫♀
そりゃ大変だよね。(←他人事)
あたしも1度は、あんなふうにモテてみたいもんだよ。
流なんて、1年365日モテ期だもんね。
「コラー!お前らチャイム鳴ってるぞ~!とっとと教室入れ!」
校舎から出てきた田中が、流ファンの塊に向かって叫ぶ。
田中が久々の登場だ。
「そこ!喋ってないで、お前らも教室入れ」
次はあたし達に向かって叫ぶ。
「も~!うっさいなぁ」
遥が田中を睨んだ。
それを知ってか知らずか、田中はあたし達3人の方に近づいてくる。
「なんでこっち来る!?」
「えぇっ!なんでよ!?流がなにかしたんじゃないの?!」
「なんで俺だよ?」
田中は焦るあたし達の目の前まできて、怪しげに少し笑う。