もう少しだけ、あなたのそばに
「花憐、明日も遅くなる。先に寝ていていいから。」
彼は、そう言って、一度どこかで入ってきたであろうお風呂にまた入りに行った。
苦しくて、苦しくて涙が溢れてくる。
でも、そんな姿を秋に見せられないから、寝たふりをする。
最近、疲れているように見える秋は、寝たふりをする私を抱きしめると、すぐに寝息を立てる。
そっと、秋の腕から抜け出し、リビングのソファで夜が明けるのを待つ。
そんな日々を必死の思いで過ごしていた。