もう少しだけ、あなたのそばに

なんとなく、時間を見ようと、携帯をのぞいて、背筋が凍る。

「・・・・・・・・・・・・」

その私の様子に気づいた梨乃が、

「どうした?花憐。」

「あ・・え~と・・・・」

私の握っている携帯には、不在着信25件 メール10件が写し出させている。
最初の電話が今から2時間前。

どうする・・・・・。
怖い・・・・・・・。
電話するのが、
帰るのが、

なんで?
なんで?
今日も午前様じゃないの?

今は、まだ、9時を少し過ぎたぐらい。
それでも、10時までには家に帰ろうと思ってた。

なのに、なのに、7時ぐらいから連絡が来ているということは、・・・・・・

頭を巡らすけど、あまりのパニックに頭が回らない。
< 28 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop