不思議な姫


それが頭に浮かんでから

早く離れなきゃと思うばかりで忘れていた


千秋の話に相槌を打ちながら
逃げる口実を考えていた

そして考えついた

「 千秋ゴメン、職員室行かないと行けなかったんだ」

そう言って立ち上がり、足早にその場を去った


考えてからすぐに言ったから、怪しまれなかっただろうし


大丈夫よね




だから気付かなかったのだ


慌てすぎてたから


この事に後悔するのは、

もう少し後のこと








< 12 / 125 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop