HIVに捕らわれて
「49番」=「死に苦しむ」


嫌な予感がしました。


こんな時に引く番号じゃないと思いました。


やっぱり、ここの連中は何も考えて無い。


「配慮」


という言葉を教えて上げたい。


僕が心底そう思いながら検査室の扉を開けると、そこは前室になっていて、白衣を来た五十歳前後の、女性の看護士に、座るように促されました。




検査の前に問診があるのです。

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