出会いは偶然じゃなくて運命
近づく2人離れる2人


匡くんと付き合って初めての土曜日、私たちはデートをしますっ♪

待ち合わせのマンションの下で匡くんを待ってると、颯太先輩がいた。

「こんにちは。」

『おー。なに。おしゃれな格好して。デート?』

「そうです。デートです!いいでしょー♪」

『え、まじ?』

「まじです。おおまじ。」

あの時以来、私たちは顔を合わせれば話すようになっていた。

『へー。やるじゃん』

「私の恋も実ったんですよ♪先輩はお出かけですか?」

『俺もデート。』

「へー。そっ『ごめん!待った?』

匡くんが来ていた。

「あ、匡くん!」

『え、お前の彼氏って匡?』

「そうです。照」

『あ、颯太先輩こんにちは。綾行こう』

キャーキャー
匡くんは付き合ってから私を“綾”って呼んでくれる。嬉しいなっ♪

「うんっ!じゃ、颯太先輩さようならっ♪」

………


『幸せそうな顔しやがって(笑)』

『おい、颯太!待たせたか?』

『いや、暇つぶししてたから大丈夫。それより、博音。お前の妹やるな(笑)』

『は?なんだよ。』

『今日デートみたいだぞ。』

『…デート⁉』

『くっ』

『んだよ!なに笑ってんだ』

『わりー。わりー。大事な妹のことになるとお前ってほんと笑える。くっ』

『っ!うっせーよ!行くぞ!』

『はいはい。』

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