愛 ~③巻~
龍が私を見つめる。

『えっ…?龍?』

「未來…結婚して…?」

結婚…?

『本気…?』

「俺は何時でも本気だよ…?」

本気…なんだ…。

『私で…良いの?』

「うんっ!」

龍と私の唇が重なる。

「未來…眼つぶって…」

『うん…?』

私は眼をつぶる。

左手がちょっと重くなる。

『龍…これ…』

私の左手の薬指には…

指輪…。
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