おかしな二人


「用件は、それだけですか?」

留守中の事を訊ねただけの水上さんに訊いてみる。

『おう……。まぁ、せやなぁ……』

なんだろう、この歯切れの悪さ。

つか、数時間しか経っていないのに様子伺いの電話をしてくるなんて、あたしどんだけ信用ないんだ?

家のお掃除は、ちゃんとしてますよ。
ベッドメイクもバッチリしておきましたし、トイレもお風呂も綺麗に磨きましたよ。

それでも、何かお小言でしょうか?

はぁ、と大きく溜息を零しそうになって、慌ててその息を飲み込む。

そんな溜息を電話越しにでも聞かれた日には、速攻大阪から戻ってきてどやされそうだ。

あぶない、あぶない。


< 220 / 546 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop