おかしな二人


夢中で箸を動かし食べていると、刺さる視線に気がついた。

目線を上げなくてもわかる、水上さんの眼力。
きっと、がっついているあたしを呆れた顔で見ているはず。

そう思い、そぉっと目線を上げるとなんだか楽しそうな表情していた。

あれ?
呆れられていると思ったのに、楽しそうにあたしを見ている顔に拍子抜け。

あ、いや。
別に拍子抜けしたからって、怒られたいわけじゃないのよ。
あたし、Mじゃないし。
どっちかって言えば、Sだろうし。

って、そんなことどうでもいいか。

楽しそうなその表情に、次第にあたしの頬も緩んでいく。
水上さんの飲んでいる日本酒は、既に一合空けて二合目に入っていた。

きっと彼は、お酒が入ると機嫌が良くなるのだろう。
きっと、そういうシステムなんだ。

うん、うん。


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