ラブ&コメ
「まだ、分からないんですか?」


サトルは、少し夏草カヲルに歩み寄り握り拳をさらに強く作る。


「何が?僕は何も悪くない!」


怯むことなく、夏草カヲルも顔をサトルに近づけていく。


2人の睨み合いに、激しい火花が散る。

その火花が線香花火のようにキレイだな~とノンキに思っていたら、


「もう、いい!」


瞳に涙をいっぱい浮かべた、メイが急に立ち上がり、部屋を勢いよく出て行った。


「スミレ、頼む!」


サトルの言葉に、小さく頷き、私はメイの後を追っていく。
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