お姫様の命令。
どんな生活が待ち受けているのか、ドキドキしながら私は門をくぐった――…。
「…えーっと…1年B組は……」
私はきょろきょろと周囲を見回す。
あー…広くてどこがどこなのかさっぱり…。
何だか人も少ないし、もしかして早く来すぎちゃったかな…
「………城田美優?」
「…………、?」
いきなり後ろから声をかけられて私はびくっと肩を揺らす。
おそるおそる振り返るとそこにいたのは――…絵に描いたようなイケメンだった。