DL♥ロマンティックに抱きしめて。
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薄暗い室内。
ベットサイドにあるガラス細工の照明が綺麗に輝いている。
『…先にシャワー使う?』
その言葉の意味を理解した時の私の顔はどんなだったのだろう。
一度だけ頷き、緊張のあまりお風呂場を出て今こうして、先生のベッドに座っているけれど…殆ど思い出せない。
綺麗に片付けられた寝室には、照明と難しい本が並ぶ棚、そして、大きなベット。
シンプルなその空間に先生が貸してくれた大きな服を着た私。
足元がスースーして落着かない。
服からくる先生の香りに包まれ、本人がまだいないのに、ふんわりと抱きしめられているような感覚。
腰掛けているフカフカのベットは枕、布団揃って黒一色で、先生のイメージ通りだった事にドキドキが募る。