素敵彼氏の裏の顔【番外編】




「……で!

彼女いるの?

いないの?」




ドキドキドキドキ……





その時間がすごく長い。



隼人の返事、女性の反応、全て聞きたくなくて、ここから逃げてしまいたい。

あたしが拳を握りしめ、下を向いた時だった。





「いますよ、彼女」




その瞬間、悲痛な叫びを上げる二人。




「どんな?美人?

どこで知り合ったの?」




ヒステリックに質問攻めにする。




「地元も同じで、同じ大学の人です」




鼓動がさらに速くなる。

そして隼人は、あたしのことをこう言ってくれた。




「彼女は陽だまりみたいに温かい人です。

嬉しかったら一緒に笑ってくれる。

傷ついたら一緒に苦しんでくれる。

俺のことを何でも知っていて……

本気で惚れています」





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