素敵彼氏の裏の顔【番外編】




「はぁ!?」




耐えきれず、隼人が素っ頓狂な声を出した。

その横で、思わず吹き出してしまうあたし。





「翼は隼人の怖さを知らない方がいいよ」




笑いながら隼人をフォローしたつもりだったが……





「二人してそんなこと言って」




隼人はさらに困った顔をした。

だが、決して怒らない。

本当に隼人は優しい。





「俺じゃ無理だから、城内に頼んであげるよ」




隼人はそう言うが、城内と聞いた瞬間顔を強張らせる翼。

よっぽど淳ちゃんが怖いのだろう。




いや……

裏の隼人は、淳ちゃんなんて比にならないほど怖いのだが。




< 43 / 386 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop