花火
 

「じゃ、話も終わったし!ここ暑いから、教室戻ろ?」



「あっ……」



「?実可子?」



少し言いにくそうに実可子が口を開く。



「ワガママ言っても、いい?」



「え、何?」



「あのね…………これからも友達、でいてくれる……?」



「……当たり前でしょ?何言ってるの?私たちの友情は雅也ごときで壊れないって!ねっ?」



「うん……良かった!」



実可子の表情が少し曇ったものから明るい笑顔に戻った。



「さ。戻ろっ」



……こういうところがまたかわいいんだ。


友達もすごく大切にする。


人の気持ち……私なんかの気持ちも考えて。


なのに私は……


真っ直ぐに素直に接してくる友達に向かって、作り笑顔を浮かべてる。

 
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