花火
 

*+.。.+*.。.


答えが正しいかなんて、わからない。


自信なんてないし、私の都合のいい解釈なのかもしれないけど。


でも、気持ちに理屈なんて、理由なんていらないのかもしれない。


『好き』ではなくても、少なからず先生は、私のことを気にしてくれてると思う。


それに、キスしてくれたんだよ?


それは……私を想ってくれてるからだよね……?





だから──


私は思い切って、感想文を出すことに決めた。


先生と直接話したい。


先生の心を知りたい。


先生の本当の気持ちを知る方法は、きっとこれだけだから。





感想文をどう渡すか考えた時、誰にもバレずに渡す方法は1つしか思い付かなかった。


それは、先生の靴箱。


私は朝早く登校し、こっそりと先生の靴箱に感想文を入れた。


ここなら気付くよね?


これで、いい。


後は、日曜日を待つだけ──。

 
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