【完】ヴァンパイアとチョコレート
「ねぇ……キミのその白い肌の下にある真っ赤な血はどんな味なんだろうね?」

ぺろりと舌なめずりをするアンバードにミーナは本能的な恐怖を感じた。

「っつ!?」

信じられないほど強い力で肩を掴まれる。

「痛い?痛いよね?ホント、キミ達人間は無力な存在だなぁ……」

囁くようにアンバードは言った。

ギリギリと肩に置かれた手に力が籠められる。

「うっ……」

あまりの痛みに思わず泣きそうになるのをこらえて、ミーナはきっとアンバードを見据えた。

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