【完】ヴァンパイアとチョコレート
ベットはライルから時々香るシトラスの匂いがして、ミーナはドキドキした。

(……ライル君の匂いがする……)

彼の香に包まれていると、どういう訳か安心する。

ミーナはとろんとまぶたを閉じて眠りの世界に入っていった。

しばらくするとミーナの寝息が聞こえてくる。

ライルは柔らかな髪を撫でながら

「……俺が何とかする」

と小さな声で言ってそっと寝室を出て行った。


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