【完】ヴァンパイアとチョコレート
その時だった。

「我が息子たちが迷惑をかけたな……」

辺りに重々しい声が響いた。

「!?」

ミーナはその声にハッと顔を上げた。

闇を切り取った様な深い色のマントに身を包んだ初老の男性がこちらに近づいてくる。

「アンバード……。お前は少々やりすぎた。二度と人間界へ行くことは許さん」

男は口から血を吐く大蛇に向かってそう言うと、スッと手をかざした。
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