【完】ヴァンパイアとチョコレート
大蛇になったアンバードは闇の中に消えていく。

ミーナはその様子を呆然と見つめていた。

男は玄関の入り口で倒れているルネを抱き上げ、優しくその背中を撫でた。

(赤い瞳……。この人は……)

「私は、ライルとアンバードの父だ」

男はミーナの考えを読んだように頷いた。

(ライル君のお父さん……この人はヴァンパイアのキング……!)

「あ、あの……」

ミーナは掠れた声で言う。

「わ、私の血を全部あなたにあげます。だから……ライル君とルネを助けて下さい!!」
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