【完】ヴァンパイアとチョコレート
ミーナとライルは廃屋からライルのマンションまでゆっくり歩く。

「傷はもういいの?」

「ああ、オヤジが治してくれたおかげだ」

ライルは軽く笑って空を仰いだ。

朝焼けに染まる住宅街にはまだ誰もいない。

爽やかな空気が心地いい。

「あぁ……空ってあんなに綺麗だったんだな……」

ライルが言って目を細める。

「ライル君は人間になったんだね……」

日の光の中で笑うライルの横顔を見ながらミーナはそう言った。
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