隣の席の鈴木君
…間もなくして、

奏の車は行ってしまった。


・・・初めてのデートだったのに、

鈴木君とラブラブしようと

張り切ってたのに。


…デートの記憶がないのは、

何でだろう。



「…聡美」


「・・・何?」


「アイツについていった方がよかったか?」


「は?!…何でそうなるのよ?」


鈴木君の言葉に、

苛立った。


「今日はずっと、うわの空だったから」

「…ゴメン。でも、

私は、鈴木君が良い・・・

鈴木君じゃないとダメだよ?

鈴木君と付き合うようになって、

私は凄く幸せになったもん」
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