隣の席の鈴木君
「おい、西野、鈴木ちょっと、

会議室に来てくれ」


「は~い」

「・・・はい」

部長に呼ばれ、会議室に向かう私と鈴木君。


・・・


「・・・西野」

「何鈴木君・・・?!」


会議室の前、

廊下には誰もいない。

それを良い事に、

鈴木君は私にキスを落とした。


真っ赤な顔のまま、

私は先にドアを開け、

開けた拍子に、目に映った人物を見て、固まる。



「…安田奏」

鈴木君が呟いた。


・・・そうなのです。

なぜか、今目の前に、

半年前に別れた奏の姿がそこにあった。
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