隣の席の鈴木君
4.癖のある小説家は、諦めが悪い
…大きな門の前。

私は息を呑んだ。

千田先生は、私の大事な担当者で、

決して、仲をこじらせてはいけない。


そんな事は分かってる。


だから、千田先生の原稿が仕上がるまで、

私は告白の返事をしない事にしていた。


でも、今日。


千田先生の原稿が仕上がった。


これで、とりあえず、

千田先生の担当も終わる。

だから、告白の返事もすることにした。




「お疲れ様でした、千田先生」


「ああ、お疲れ様。

聡美ちゃんの応援のおかげで、いい原稿が仕上がったよ」


「・・・はぁ」

担当は私だけじゃないんだけど。

…現に、私の隣には、

無表情の鈴木君がいるわけで・・・
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