【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
教室に戻ると、亜澄が駆け寄ってきた。
「大丈夫?才華」
「あ、うん。大丈夫だよ……」
「そっかそっかーっ」
なぜか、亜澄を見るとイライラしてしまう。
「お昼食べよーっ」
「うん、そうだね……」
あたしと、亜澄はあたしの席で
お弁当を広げる。
いつものように……
でも、あたしの気持ちはいつものようにはいかない。
いつもみたいに笑い合うことが出来ない。
隣に座る啓人が、気になるし、
亜澄も啓人を気にしているようだったし……
てか、2人がちゃんと話したのは
つい3日前のことなのに、
そんな、すぐに好きになるのかな……