【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
「はぁーっ!!楽しかったっすね!!」
「そうだねっ!!」
「ちょっと座って待っててくださいっ!!」
そう言って美咲君はどこかに走っていった。
「え?分かった。」
あたしは、1人でベンチに腰を降ろす。
少し乗り物に乗りすぎたのか、
頭がクラクラし始めた。
「はぁ。」
「先輩!!お待たせしましたっ!!」
と、向こうから走ってきたのは美咲君。
「はい、これ。」
そう言ってあたしにアイスを渡す。
「あ、ありがとうっ」
「先輩、疲れてないっすか??」
いつも気遣いをしてくれる美咲君。
こんな時まであたしを心配してくれてるなんて……
「ううん。大丈夫。」
「あ、話してくれますか?」
「うん。」