駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ?〜
ウソ、つき。ウソつき。



あたしを優先してくれるって言ったじゃない。


泊まるって言ったじゃない。


好きじゃない、恋愛感情なんてない。



お前の思う関係じゃないって言ったくせに。



「舞花、舞花ごめん。約束したのに・・・」



「もう、もういい。もう分かった。やっぱり幼馴染には敵わない。あたし、湊のこと、諦める。もう・・・別れてください」



電源を落とし、一目散にロッカーから服を取ってトイレに入り、呪いの浴衣を脱ぎ捨てた。


丸めてゴミ箱に捨てた。



神戸も、花火も、浴衣も大嫌い。幼馴染はだいっきらいだ。


道行く人が怪訝そうな顔で見つめる中、あたしは駅の柱に凭れ、蹲りながら声を上げて泣いた。



あたしにはもう何もない。
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