駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ?〜
突然の白い紙に戸惑うあたし
花火大会帰りの人たちでごった返す神戸駅。こんなところでいつまでも蹲っているわけにいかない。


ゆっくりと立ち上がる。


なんであたしだけがこんなに苦しまなくちゃいけないんだ。



帰りたい。実家に帰りたい。お母さんの美味しいご飯が食べたい。



やりたくもない仕事を必死で体を壊すまでやって・・・。



それでも、ただ湊を諦めたくない。湊に諦めてほしくない。


その気持ちで動いていた。離れていても会える時間があるから大丈夫。



でも、もうそれもない。



あたしが神戸で頑張る意味はもう何もない。
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