駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ?〜
一人でラーメン屋さんなんて入ったこともないけれどその匂いに釣られて赤い暖簾を潜った。



「いらっしゃい」



恰幅のいい男の人が数人のカウンターだけのお店。女の人が一人、しかもスーツ姿では決して入らないお店。


でも、いいや。誰が見ていようが気にしない。もう人前で号泣したしね。



「チャーシュー麺一つ」



なんとなく、スタミナ不足だからとチャーシュー麺を頼んだ。



あたし、本当どこまでも食い気だな。
そんな自分に笑える。



「はい。チャーシュー麺です」
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