流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜

┣通り過ぎる人々

 クドリャフカが死んでから四日が経っても、政府はクドリャフカがまだ生きていると発表していた。

 五日が経つと、クドリャフカに関するコメントは発表されなくなった。

 八日後には、スプートニク2号の電池が切れてテオメトリーが取得出来なくなったと。

 そして、九日後にようやくクドリャフカの死を正式に発表した。


 世界中が悲しんだことは、言うまでもない。
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