恋はとなりに


学校でももちゃんに会ったけど、河瀬君も一緒にいた。


これじゃ相談できないな……。


「付き合って3日目の気分はどうよ?」

ももちゃんが河瀬君に聞いた。

河瀬君はガッツポーズをしている。

「すっっっっっっっっっごい幸せーーーー!」

と言ってる。


こんな大きな声出したりするような人じゃなかったのにな、とあたしは冷めた目で見てしまった。


て言うかあたしがカケル君の家に住んでることはもうどうでもよくなったのかな……。


恋が人を変えてしまうのか……。


「あたしはあんまり実感ないかな……。付き合うのとかまだよくわかんなくて。」

冷静に答えた。

「ま、最初はそんなもんかもね。」

ももちゃんは呆れたように言った。

「河瀬のテンション高過ぎ、うざい~!」

ももちゃんは河瀬君に言った。


「え、俺うざい?」

河瀬君は心配そうにあたしに聞いてきた。

「うざくないけど、前と違うから戸惑ってる。」

あたしは正直に答えた。

河瀬君は膝まづいて手も地面に付いて項垂れた。

「そっか……。ごめん。気を付ける。」


その様子を見たももちゃんが

「そおいうとこだよ!」

と、怒鳴った。

「まったくも~。」

と言ってあたしと目が合うと笑い合った。

ももちゃんが居てくれてよかったと心の底から思った。


付き合ってからの河瀬君は少し話しにくい。二人っきりになるのをためらってしまう。


今日に限って学校ではももちゃんと二人っきりになれなくて、帰ってから電話で話した。

ももちゃんは河瀬君のハイテンションはそのうち落ち着くから大丈夫だよ。と言ってくれた。
あたしの気持ちもその頃には結論が出るよ、今すぐ別れることないって言われたのでもうしばらくこの変な関係を続けることにした。


もう少し前向きに河瀬君と付き合ってみることにした。







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