青空の下で
「まさかお前ら2人まで、一緒に遅刻するとわな…」


そう言って先生が私と青を交互に見た。


「まあ、佐伯らの面倒を見てたら、大変だもんな」

ムカッとした。人の友達を、バカみたいにけなすなんて。


「ちょっ…」



「先生、違います。僕は佐伯君たちの面倒を見て、同情したから遅れてわけじゃありません。
僕は、一緒に遅刻したかったから遅刻したんです」


青は、私が言おうとした時、言葉をさえぎって先生にはっきり言った。

嬉しかった。青が、私たちの事をちゃんと見てくれていたことを知って。ちゃんと友達だと認めてくれていることを知って。



「布崎、一体何を言い出すんだ」

「私もそうです。一緒に遅刻したかったから、遅刻したんです」


私もはっきり言ってやった。すっきりした。


「田宮、お前まで…もういい、さっさと教室へ戻れ」




私たちは、早足で職員室を出て行った。
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