青空の下で

遅刻

「もう本当に、最悪だよ…」

「そんなに不安そうにしなくっても大丈夫だよ」


体育館の中を覗きながら、小さな声で大介が言った。

「大介は、いつも遅刻してるからそんな事が言えるのよ」

「何だと!?お前いい加減に…」

「それは、こっちのセリフなんだがな…なぁ?お前ら…」


それは、担任の先生だった。先生の顔は、一応笑っているものの、私には、先生の額に怒りマ
ークが見えていた。まぁ、私だけじゃないだろう…


「大体お前ら、2学期早々遅刻とは何様だ!」

「すいませんでした〜」


先生が怒っているのに対して、大介は全然反省した様子などなく、むしろもっと挑発している。


大介ってば…何やってんのよ〜!もっと怒らせてどうすんのよ!
と心の中で叫んだ。



「次やったら、どうなるかわかってるな!」


「はーいわかってまーす」




そう言って、大介が反省しますみたいな返事をした後、先生がこっちにクルッと振り返った。
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