魔法のキス

レストランから戻ったのが、もう夜の9時近くなっていた。


とにかく私は半年後に、原宿に出来る母の支店に行かなくてはならない。


それまでは、母のお店で仕事の内容を覚えなくてはならない。


母のお店。
母のプロデュースした化粧品や、洋服の販売。


母はデザインの学校で、デザイナーになる為の勉強もしていたのだ。


そして、生まれつきの美人。
それを保つ為に、自分で化粧品も作ったのだ。


父の会社は、私には把握できないくらい、いろんなことをてがけている。


私は本当に父と母の子供なのだろうか。
全くなんの才能もない。


雄馬に東京へ行くことをいつ言おうか。
雄馬にとっては、そんな事どうでもいい事だろうか。


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