巡り愛


そのことが原因なのか、圭さんがお昼休みに図書館に来てくれることが増えた。
私一人じゃない時にもちらっと顔を覗かせて、他愛ない話をしていく。


『あいの顔を見ると安心する』


そう言って、圭さんは私の顔を見に図書館に足を運んでくれていた。
この間は先輩司書の中野さんも一緒に受付にいる時に圭さんが来て。
中野さんに『あいのことよろしくお願いします』なんて言うから、なんだかすごく恥ずかしかった。
中野さんも『任せてください!』と少し照れたような顔をして頷いていた。


圭さんの笑顔に照れてる中野さんにちょっとだけ複雑な気持ちがしたのは、二人には秘密だけど。


圭さんが帰った後で、中野さんにしっかり質問攻めにあったのは言うまでもない。


『あんなかっこよくて素敵な彼氏がいるなんて、水瀬ちゃんもやるなぁ』


頬を赤くして興奮気味に話す中野さんに、私は照れ笑いを返すので精いっぱいだった。


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