巡り愛
「僕と出逢ってくれて、僕を思い出してくれて、僕を好きになってくれて・・・ありがとう、あい」
圭さんが揺れる声で紡ぐ言葉は、やっぱり全部私が『ありがとう』を言うべきことで。
それでも圭さんが心からそう言ってくれているって伝わってくるから。
私は涙が止まらないまま、何度も何度も首を振った。
「圭・・さん、私の方が・・・『ありがとう』って言いたい。ずっとずっと・・・“あの頃”からずっと私を忘れずにいてくれて・・・想ってくれてありがとう。私と結婚したいって思ってくれて・・・・・ありがとう」
私は溢れる涙を手の甲で拭いながら、少しでも圭さんに思いを伝えたくて必死で言葉を紡いだ。
聞き取りにくいその言葉を圭さんはじっと聞いてくれて、そして痛いほど強く私を抱き締めた。
「あい、僕が今まで愛したのはキミだけ。この先も永遠にキミだけだ。あい、2人でずっと一緒にいよう。愛してるから」
「・・・・・はい。私も・・愛してる」
ギュウッと2人で抱き締め合って、どちらからともなく誓い合うように唇を重ねた。
私の心も体も歓喜の歌を奏でるように震えている。
こんなに嬉しくて、幸せな瞬間があるなんて信じられない。
でもそれが真実だと、涙で霞む視線の先で私を見つめる圭さんの幸せそうな愛しげな瞳が教えてくれていた。