蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
「「!!」」

技をかけている耕介も、かけられている夏彦も。

二人とも『それ』を見た。

廊下の突き当たりの辺りを通過していった白い影。

「……」

口を半開きにしたまま、思わず腕十字固めを解いてしまう耕介。

しかし夏彦もまた、己が見たものが信じられず、反撃する事すら忘れてしまっている。

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