蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
ともあれ、喧しい学生達が学校が始まった事で、蓮杖探偵事務所は一時の平穏と静寂を取り戻した。

現在午後4時。

「夕飯は何にするよ?」

耕介が省吾に言う。

「コンビニの弁当は御免蒙りたい所だな…もう陳列棚の端から端まで食って、二巡目に入るのは辛い」

FA-MASを組み立てながら言う省吾。

先日の依頼でCIAからの報酬を受け取っている筈なのに、相変わらず蓮杖探偵事務所は貧乏だ。

省吾の愛車の維持費、家賃、ガレージ代、嵩んだ食費に光熱費。

あっという間に報酬は消えてなくなった。

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