蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
と。

「こんにちは…」

事務所のドアが開き、今日も制服姿の雛罌粟が入ってくる。

「コンビニで冷やし中華買って来ました…食べますか?」

「「食う」」

コンビニの弁当は御免蒙りたいなどと言っていたのに、声を揃えて返事する耕介と省吾。

女子高生に養われる大の男二人というのは、大人的にどうなのか。

しばらくして。

「こんにちはぁ」

「邪魔するぞ」

サブウェイのサンドイッチだの吉野家の牛丼だのを買ってきた冴子と夏彦も、事務所に顔を出す。

何とか夕飯にはありつけそうな耕介と省吾だった。

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