ダーリンは12歳年下✦遠恋の果てに

隆司とチャットしたまま優斗からの電話に出る。
なんだかすごく酔っ払ってて内容がよくわかんない。

飲んで帰ってるって…
未成年なのにどんだけベロベロなのよ(;・∀・)

『大丈夫なの?』

『こんばんは、こんばんは、ういっく、、』

『誰に挨拶してるの?』

『ねこ、こんばんわ〜、こんば・・・』

プツ─────。

しばらく優斗となんだか意味のわからない会話をしたけど、充電切れで切れてしまった。



愛香: 優斗、酔っ払いすぎて何言ってるかよくわかんなかった(笑)

隆司: 若さゆえにだな(笑)

愛香: なんか今日子に買ってもらった帽子を今かぶってるんだって。

隆司: へ?なにそれ?聞いてないし。

愛香: 昨日買ってもらったって・・・

隆司: ほ~~

愛香: 一足早いクリスマスプレゼントだってさ。

隆司: ふ~~~~ん

愛香: 聞いてなかったの?

隆司: 聞いてない。優斗からプレゼント貰ったとは聞いてるが。

愛香: え?そんなこと聞いてない・・・

隆司: へ??

愛香: 知らない・・・

隆司: ハンドミキサーだったかな。

愛香: 聞いてない。

隆司: 貰ったって言ってたぞ。

愛香: ほほ~~

隆司: なんだかな~~

愛香: だよね。

隆司: はぁ~・・・

愛香: なんか、知らないことだらけのような気がしてきた。

隆司: 俺も・・・

愛香: やっぱ、東京は遠いわ・・・

隆司: 遠いな・・・



私は大阪、隆司は九州、東京までの距離の遠さを思い知らされる。

離れている分、知らないことがどんどん増えていった。



< 30 / 118 >

この作品をシェア

pagetop