ダーリンは12歳年下✦遠恋の果てに
優斗と別れてからも、夫からの暴力は止む事はなかった。
しかし夫は以前よりも増して愛人宅に泊まり込み、家に帰って来ることが少なくなっていたので、口論する事も減り幾分気は楽だった。
籍だけ入ってる仮面夫婦。
離婚は秒読みだ。
私は確信していた。
夫は毎晩のように、愛人の働いてるキャバクラに通い大金をつぎ込んでいたようだった。
もちろん1円も家計には入れてくれない。
キャバクラで飲んでる最中に私に電話をかけてきて、
『明日、金取りに行くから用意しとけよ(笑)』
とか、全く意味不明な事言ってきた。
頭がイカれてるとしか思えない。
早く私の人生から消えてしまってよ!
『俺さぁ〜今、指名の子といい酒飲でんだわ。
ちょっと、電話かわるわ(笑)』
愛人の女の子に電話を変わらせる。
『奥さん、こんばんは〜キャハハ(笑)』
楽しそうだな。
そんなにその男と居るのが楽しいなら喜んでくれてやるよ。
今すぐ引き取って下さいな。
『どうや、ええやろ〜』
上機嫌な夫。
『プリクラの子だよね?』
『わ!勝手に見たんかお前?』
『勝手にサンバイザーから落ちてきたんだよ。しかも、後部座席にティファニーのプレゼントも置いてあったし。』
あんなの誰が見てもプリクラの子へのプレゼントってわかる。
『ねえ、ちょっと彼女に電話変わって』
『何やねん、俺の女いじめんなよ〜(笑)ほら』
そして私は愛人にこう言った。
『もう旦那なんていらないから、あんたがもらってあげて~よろしくっ!(笑)(笑)(笑)』
正に願望でした。
そしてある日、何日も家を空けていた夫が、ポツリと帰ってきたのです。