ダーリンは12歳年下✦遠恋の果てに
そんなデートをしても隆司との会話の中でよく優斗と今日子の話題が登場する。
「そういえばさ~俺、慎二から聞いたんだけど、昼間サプライズで今日子と優斗のところに行ったんだって。」
「うんうん」
「そしたら、今日子の後ろからパンツ一丁で優斗が出てきたんだってさ。」
「まじで!服着ろよ(笑)」
「まったく昼間っからなにやってんだよ~」
「ほんとほんと、で、頭にあの帽子もかぶらなきゃ!」
「そそそ、今日子もハンドミキサー首からぶら下げておけよ(笑)」
私達は、ああでもないこうでもないと過去の二人の事を皮肉った。
チャットでは隆司は慎二に私達が付き合う事を話した事で、話題になっていたのだけど、それが今日子や優斗に伝わっていたみたいだった。
「今日子が『隆司なんかと付き合ったら愛香がかわいそう、やめた方がいい。』って言ってたぞ。」
慎二からのメールだった。
「何がかわいそうなの?」
「さあ?」
なんでいちいち今日子にそんな事言われなきゃなの?
今日子はもう隆司と別れて優斗と同棲してるんだから、私と隆司が付き合う事には何も関係ないでしょ。
なんだか腹立たしい気分になる。
ほっといてよ。
私は好きで隆司と付き合ってるんだから。
なのに…
なのに私は隆司と遊びに行っても何故か出かけた先で、
「ここに優斗と一緒に来たらどんな感じかな…」
なんて、勝手にその光景を頭に浮かべて想像を膨らませ…
そして、
何でこんな事考えてるんだろ?
私は今、隆司の彼女なのに!
と、その想像を何度もグチャと揉み消していた。
私達が会う時は必ず隆司が九州から新幹線で大阪まで出てきてくれる。
なのに私は一度も九州には行こうとはしなかった。
今考えれば、切に会いたいと思わなかったから、時間を裂いてでも九州の隆司の元に行こうとしなかったのかもしれない。
優斗には会いたくて会いたくて仕方なくて、忙しい中でもなんとか都合を付けて群馬県まで会いに行ったのに…
いつも心のどこかに優斗が居た…