ダーリンは12歳年下✦遠恋の果てに

あまりにも突然のお別れメール。
隆司はきっとびっくりしたに違いない。

なのにあっけなく『わかった』なんて、物わかり良すぎじゃない?
しかもメールだけで電話もかかって来ない。

私は自分から『別れたい』ってメールしたにも関わらず、隆司が電話してきてくれないことに少し寂しさを感じていた。

帰ったら隆司は家にいるよね。
こんな真夜中だもん。

どんな顔して帰ればいいんだろ?
どんな事を話せばいいんだろ?

私はお店の送迎の車から降りた後、隆司が居るはずの自宅にはすぐに足が向かなかった。

自然とコンビニへ足を運ぶ。


あっ…!
隆司!!

コンビニの雑誌を読んでる隆司の姿が目に飛び込んだ。
その傍らには、隆司が持ってきた旅行用の小さめのキャリーバッグが。

私は隆司に気付かれないようにコンビニから離れ小走りで自宅に向かう。


隆司…

ばいばい。

ごめんね。


じわっとあふれた涙か、真冬の北風で冷え切ったほほを伝う。
別れの寂しさが一気に押し寄せて辛くなる。

なのに……

そんな思いと同時にホッとした安堵感みたいなものまでも感じていたのです。

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