[完]俺様くんがスキなんです!!
「風磨くん諦めな?美紅は天然なんだよ?」
「違いますー!!私そんな記念品みたいに大事にされてないもーん!!」
「……こういう奴だから心配してんだよ……」

何でみんなそんなに笑ってるの?

「ま、大丈夫だって。酒飲む訳じゃねーし。しかも留衣が俺のそばにいてくれれば俺大丈夫だから」
「んふふー♪ありがと」

おいおい、そこ熱いぞ!!

「じゃ、美紅の家行くか」

それから私達は私の家に向かった。

でも……

「……」

私の隣の人はムスッとしてただ歩いている。

……そんなことされたら寂しいもん……

「風磨?」
「あ?どした?」
「怒ってるの?」
「……別に」

ほら、怒ってる!!

「ごめんね?」
「……なんで怒ってるかわかってんの?」
「んー……わかんないけど……」
「はぁ……」

風磨はまた呆れたように横を向く。

そんなことされたら私だって知らないもん……。

私は風磨の手を引っ張って思いっきり走った。

「おい、どした?」
「いいからいいから」
「ちょっと美紅ー?」

遠くから留衣の声が聞こえる。

「留衣私の家わかるでしょ?私の家まで健人くんと二人で来てー!!」
「はいはい」

留衣の返事すれば聞いて私はスピードを上げて風磨手を引っ張った。

そして家に着いた。

「おい、美紅どした?」

ーチュッ

そんな風磨に私は触れるくらいのキスをした。

風磨はびっくりして目を大きく見開いている。

「私なんで風磨怒ってるか知らないけど……風磨しか好きじゃないよ?」

ちゃんと風磨の目を見てそう伝える。

私が好きなのは陸人でも他の人じゃないよ?

私が好きなのは風磨だけだから……。

すると風磨はクシャッと笑って

「そういうこと言うの禁止」

嬉しそうにそういった。

「えー?だって風磨いつも不意打ちじゃん」
「じゃ、美紅がもう一回俺にキスしてくれたらいいことにしてやる」
「そんなのしなーい」

私達は家の中に上がって二人を迎える準備をした。
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