いつも同じ空の下で


そんな私に気付いたヨシキが、見上げていた視線を下ろして

綺麗なグレーの瞳を細めて、私を見つめた



ゆっくりと細められる瞳と

持ち上げられる、唇




「――ジュリと出会って、きっと俺の人生は輝きだしたんだろうな」

「え?」

「こんなに毎日が楽しいのもジュリのおかげだ。きっと俺の人生はジュリのおかげで輝いている。今もこれからも」




花火の光を取り込んで、ヨシキのグレーの瞳がキラキラと虹色に輝く

そのあまりの綺麗さに、息をする事も忘れそうになる




「私も・・・私もきっと今までの人生の中で、今が一番輝いてる」




この言葉に嘘はない

だって、こんなに幸せだと思った事

産まれて初めてだったから





「ありがとう。ジュリ。側にいてくれて」



そう言ってヨシキは私の頬を優しく撫でて、こめかみにキスをした




きっと、私達はこれからもずっと同じ時を一緒に輝き続ける

この気持ちだけは絶対変わらない





―――そう信じて、強く瞳を閉じた




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