いつも同じ空の下で

復習




――翌日




昨日のユウキのメールが返ってこない事に少し不安になって、いつもより早く登校した

速足で廊下を進み、勢いよく教室のドアを開けると、数人の生徒とアヤカの姿があった


すると、私の姿を見つけたアヤカが急いで駆け寄ってきた

きっとアヤカも私と同じで、ユウキから返事がなくて心配で早く登校したんだろう




「ジュリ。ユウキから返事あった? 昨日私もメール送ったんだけど返事こなくて・・・」

「私も返事きてない・・・もし今日学校も来なかったらユウキの家に行ってみよ」



不安そうに瞳を揺らすアヤカに、優しくそう言う



それから、しばらく教室の窓からユウキが来るのを今か今かと待っていた

しかし、一向にユウキの姿は見えない



徐々に不安が大きくなっていく



もしかしたら、痕が残るような火傷だったのかな

それとも、何かあったのかな?




それからも必死に窓の外を見つめていた私達だけど、朝の予冷が鳴り担任が入ってきた

朝のHRが終わった後、担任にユウキの事を聞いたけど、特に連絡は入ってないみたいだ



無断欠席なんて、ユウキがするはずがない

今までも皆勤賞を自慢していたぐらいなんだから



考え込む私の隣で、アヤカが不安そうに瞳を揺らしている

その姿を横目に見て、勢いよく駆けだした




「ちょっとハヤトに聞いてみる」




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