いつも同じ空の下で



「ユウキ、私もう大丈夫だから!! ウジウジするのは止めた!」



心配そうに私の顔を見つめるユウキに、ニッコリと微笑む



そうだよ

ウジウジしてても仕方ないじゃん



これ以上みんなに心配かけたくない

いつも通りの私でいなきゃ




「本当? 無理してない?」




私の空元気な様子に、ますます心配そうな顔をするユウキ




「大丈夫!! あ、今日ケーキ食べに行かない? アヤカも誘って。心配かけたお詫びにおごる!!」



ニンマリ笑ってユウキの肩をポンポンと叩く

そんな私を、少し探る様な目で見つめていたユウキだけど、しばらくすると




「言ったなぁ~!! お代わりもアリだからね!!」



と、いつもの様に元気いっぱいに笑ってくれた




――大丈夫

きっと忘れられる





それからは、いつも以上に元気に振る舞った

毎日ユウキとアヤカと一緒に遊んで

たまに図書館で勉強して





結局私は地元の大学を受ける事にした

やりたい事はそこでゆっくり考える


毎日忙しくしている事はありがたかった

余計な事を考えなくて済むから



気を抜いてしまうと、ヨシキの事を考えてしまう

でもユウキとアヤカのおかげで、夏休みの頃よりは穏やかな日々を過ごせている



こういう時、友達ってやっぱりいいな。って思う




ありがとう


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