いつも同じ空の下で

優しさ



しばらく穏やかな日々が続き

季節は秋




文化祭の季節だ





どこの学校でも、この季節は文化祭で盛り上がっている

中でも有名なのが、青凌高校の文化祭

有名なアーティストを呼んで、中庭でライブをやったりと、まぁお金をかけている


うちの学校はそんなお金ないから、無難に模擬店出してるけど





「今年の青凌の文化祭、誰が来るんだろうね~」




毎年人気の青凌の文化祭

クラスのみんなも、その話題で盛り上がっている




「今年は模擬店にB級グルメの店も沢山来るみたいだよ~」




クラスの誰かが楽しそうに話している

すると、それまで全く興味を示さなかったユウキが、その言葉にピクッと反応した




「B級グルメ・・・・」

「すごいね~、さすが私立」




アヤカもクラスのみんなが話ている方を見て、関心した様に言っている




「うちの高校もB級グルメ呼んでほしい~~!!」

「うちの高校にそんな金あると思う?」

「でも食べたい~!!」



悔しそうに手足をバタバタさせているユウキに現実を教えてあげる


本当に食べ物に目がないユウキ

きっと行きたくて堪らないんだろう

そんなユウキを見て小さく溜息を吐きながら



「・・・・行く? 青凌の文化祭」



ボソっと口にしてみた


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