いつも同じ空の下で



――文化祭当日





「わぁ~・・・なんか、テーマパークみたいだね」




思わず零れた言葉に両サイドに立つ2人が無言で頷く

校舎の門は風船などが豪華に飾られていて

中からは、楽しそうな音楽が流れてくる

そして、学校の中はすごい人で溢れかえっていた




「うわぁ~やっぱり人気の文化祭だね。規模が違うよ・・・」

「私立ってやっぱり金持ちなんだね~」



関心した様に豪華に飾られた装飾や人の集団を眺める私とアヤカ

ポカンと口を開けて、辺りを見渡した



「ね~!! 模擬店のとこ行こうよ~」




もう待ちきれない様子のユウキは、そんな私達2人の腕を引っ張って模擬店のある所へグイグイと連れて行く



目に映るどこか懐かしい青凌の校舎は、沢山の人と装飾で、まるで違う場所の様だった

その様子を見て、少しホッとした



ここには、幸せだった思い出が沢山詰まっているから



それから模擬店で沢山食べて、校舎の中でやっている催し物などで遊んだりした



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