いつも同じ空の下で


「えっ!?」



思いもしなかった私の発言に驚いている2人


――無理もない


だって青凌はヨシキの母校で、私達の出会った場所だから




「だって、食べたいんでしょ? B級グルメ。行こうよ」




申し訳なさそうにしている2人に、ニッコリと微笑みかける




「で・・・でも」

「大丈夫だって!! あんな広い校舎で会わないって!」



気まずそうに顔を見合わせている2人にそう言って、私は大げさに笑って見せた



でも実際の所、内心ビクビクしていた



もしヨシキに会ったら?

きっと普通じゃいられない



でも・・・・

遠くからでもいいから一目見たい




「ジュリが・・・いいなら」




少し申し訳なさそうに、そう言うユウキ

その姿を見て、まだこんなにも心配かけているんだなと思ってしまう




「じゃぁ決まりね! 私も行ってみたかったんだよね~」




心配そうにしている2人を見ない様にして、ニッコリ笑う



大丈夫。きっと笑えてる



あんな広い学校でヨシキに会うなんて、ありえないって


うん。大丈夫



そう自分に言い聞かせた


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